第9回ちぐさ賞受賞の小玉勇気(b)デビュー・アルバム
アルバムタイトルの「Beyond Mountains」は「このアルバムをスタートとし、人生の山を乗り越えていく決意を示したかった」と言う。そのために 集まった4人のメンバーが見事に息の合った演奏で、小玉をサポートした。ピアノの壷阪健登は鍵盤を珠のように転がして美しい音を紡ぎ、予 期せぬメロディラインが溢れ出てベースの空隙を埋めていく様子が聴きどころだ。ドラムスの小沼奏絵はちぐさ賞ライブ選考会で小玉をサポート しグランプリに導いた。出過ぎず引き過ぎず、絶妙、繊細なブラッシング・ワークで小玉サウンドの品格を支える。トランペットの岡崎好朗は今や ベテランの域で、小玉が絶大な信頼で共演を頼んだ。スローバラッドのしっとりとしたソロを聴かせてくれる。ゲスト・ピアニストの鈴木瑶子もちぐさ 賞ファイナルのメンバーで、そのステージで演奏した思い出の曲S.K.J.で参加。唯一ファンキーなブルースナンバーを驚くような入魂のソロで盛り 上げてくれた。
① They all Laughed 5:32 George Gershwin
② Basement 5:28 小玉勇気
③ Long Span of Time 6:57 小玉勇気
④ Nobody Knows the Trouble I've Seen 5:22 Traditional
⑤ Beyond 4:51 小玉勇気
⑥ When You Were 4:34 小玉勇気
⑦ Not Be Settled 6:05 小玉勇気
⑧ S.K.J 5:49 Milt Jackson
⑨ Day Dream 6:20 Billy Strayhorn
⑩ Who Cares 4:13 George Gershwin